①デジタル世界の動きを可視化するシミラーウェブのリサーチソリューション
デジタル化というワードが、ビジネスにとって重要なキーワードであることは多くの企業に共通した認識だといえるでしょう。デジタル化とひとことで言っても曖昧ですから、ここでは「ウェブサイトやアプリにおける活動の進化」、と定義しておきたいと思います。こうしたデジタルの世界においては、日々、消費トレンドや業界プレイヤーが変わっている、ということは容易にご想像いただけると思います。これまでは、それを分析してビジネス戦略に活かすということは、業界で「勝って」いくための努力であったような気がします。しかし、デジタル化が本格的に到来した現在、デジタルの世界を理解して戦略作りをすることは、企業の生き残りを左右するほどの重要な要素となっているのではと思います。
そんなデジタルの市場理解や戦略が「暗中模索」の状況であってはいけません。
デジタルでの消費者行動データを元に見えていなかった需要や、死角となっていた課題を可視化することで、製品開発や販売戦略に反映したりといった現場での活用はもとより、市場拡大や経営判断につなげることができるようになり、今後企業にとって不可欠なアクションだと考えています。
シミラーウェブのリサーチソリューションは、そうした起き変化を可視化し、企業の立ち位置を明らかにするためのプラットフォームで、刻々と変わるデジタル世界の「羅針盤」の一つとして企業の成長をサポートします。
「なぜ」を捉える
コロナ禍において、企業を取り巻く環境が様変わりし、想定外の出来事が日常茶飯事のように発生しました。その「想定外」の出来事がなぜ発生したのか・その後どうなったか捉えることは、次の一手を打つ上で重要です。
自社・競合・業界サイトへのトラフィック(訪問数)が急激に増加した場合に、なぜそうした事象が起きたのかその理由を正確に把握できているでしょうか。コロナ禍における一時的な現象なのか、あるいはユーザーの興味を惹きつける新製品やサービスを提供するプレイヤーが現れたのか、そして、その成長率が関連企業に比べて高いのか低いのかといったことも理解していなければ、トラフィックが増加した理由を正しく評価することはできません。その際に重要となる観点が、サイト同士を「Apple to Apple」の同一条件下で比較分析するということです。当たり前のことですが、データソースや抽出条件が異なるデータを使ったベンチマーク比較は、企業戦略や販売戦略の礎とするにはあまりに脆弱です。
世界中のあらゆるウェブサイトを、同じコンテクストの中で評価することができるシミラーウェブのソリューションは、変化や異常値の規模を適切に判断することに役立ちます。
データで可視化する「あの会社が伸びた本当の理由」
競合企業のトラフィックが、自社や業界全体と比較して急激に伸びた時期をリアルタイムで、あるいは過去に遡って調査することで意外な事実が判明することがあります。製品キャンペーンの影響だと思っていたことが、実はサイト構造の改定であったり、ソーシャルが著しく盛り上がっていたことがわかったりすることがあります。なんとなく予想していることであっても、競合や業界全体のトラフィック増減の原因を探ることで、データ根拠を以って自社戦略を練ることができるだけでなく、リスクを軽減することにも繋がるはずです。
自社が展開しているフィールドで「死角」をなくすためには、こうしたピンポイントの変化だけでなく、近しい競合の動向(ミクロ)と業界全体の動向(マクロ)を常日頃からモニターしておくことも非常に大切です。デジタルの世界ではたった数日で訪問数が何十倍、何百倍にも増減することが珍しくありません。またその逆で、自社の方が優勢だと思っていた競合のトラフィックが数ヶ月かけてじわじわと迫ってくることもあります。シミラーウェブが提供する幅広い粒度のデータを活用して(最大で37ヶ月、最短で数日前のデータを参照することが可能)、自社周辺のデジタル事情を漏らさずトラッキングすることができます。
新規事業の開拓にも活用
新規市場への参入や、新製品ローンチ前の調査などにも、シミラーウェブのリサーチソリューションが活用できます。
最もよく使われる調査が、新しく参入する市場で目立つプレーヤーと製品・サービスの認知度、市場全体の規模や成熟度です。続いて、典型的な購買行動と求められる製品・サービスの特性などのオーディエンスの調査にも使われます。例えば「エアコン」のトッププレイヤーは日本と東南アジアでは異なるかもしれませんし、日本とアメリカでは住宅事情の違いから設置方法も異なりますし、気候の違いから求められるエアコンの特性も異なることが想定されます。さらにいえば、購入前の情報の仕入れ方、購入先も家電量販店なのかECサイトなのかといったように調査を進めていきます。また、最近、類似製品・サービスを新規販売したサイトがあれば、そのトラフィックデータなどをもとに、どんなマーケティング戦略や販売戦略が効果的であったか、オーディエンスがどう反応したかを理解し、それを戦略立案の参考値とすることも可能です。グローバルのデータを同一プラットフォームで参照できることは、シミラーウェブの大きな価値の一つであり、これを生かして海外市場展開や分析に役立てているシミラーウェブのお客様は多く存在します。
ここまでかなり概念的なお話が中心となりましたが、ここでいくつか、実際の活用例をご紹介したいと思います。
活用例 ①:想定外のキーワードが使われていた「ピアノ」
ある楽器メーカーで、シミラーウェブが提供するキーワード検索機能を使って、同社の主力製品であるピアノやギターに関する分析を行ったところ、「ピアノ」や「デジタルピアノ」といった当初予想していたキーワードとは別に、まったく想定をしていなかった「バーチャルピアノ」や「オンラインチューナー」といったキーワードから流入しているトラフィックが、非常に大きいことがわかりました。自社で捉えていなかったニーズをデータから明らかにして、販売戦略に活かすことができました。
活用例 ②:「オフィスデスク」ではなく、「パソコンデスク」
ある家具メーカーでは、オフィスデスクの需要が少しずつ増加していたので調べてみると、想定していた「オフィスデスク」というキーワードから、自社サイトへの流入が少ないことがわかりました。そこで、家具業界全体の検索トレンドを分析したところ、利用者が一般的に使うキーワードは「パソコンデスク」や「PCデスク」であり、「オフィスデスク」とは検索されていないがわかりました。このようにユーザーが実際に使う「言語」を把握しておくことで、需要が増加する製品・サービスの販売促進でアジャイルな方向修正を行うことに役立てています。
CRMやBIツールとAPI連携
シミラーウェブのデータは、お使いのCRMやBIツールなどともAPI連携が可能です
既存のワークフローに組み込んで、オンラインデータとオフラインデータを包括的に理解したり、、営業活動における顧客理解に役立てていただくことも可能です。
シミラーウェブがどのようにお役に立てるのでしょうか?
今すぐシミラーウェブを使い始めるには2つの方法があります!