デジタル化が加速する時代に新しい「当たり前」を見出す方法:新しい人との出会い方
デジタル化が加速する時代に新しい「当たり前」を見出す方法:新しい人との出会い方
x2020年は世界中の誰もが人との接し方が大きく変わり、今まで当たり前にできていた事が、各国でできない状況が続いています。国によっては外出規制もある中、新たに人と出会う事は以前のように気軽にはできません。x
x今回はSimilarwebを使い、今年に入ってからの「恋愛における人との出会い方」の変化を見ていきながら、新たな習慣や傾向を把握していく方法をご案内します。x
xまず最初にカテゴリー分析から、「ロマンスと人間関係」で流入が最も多い上位100サイトを基に、グローバルの視点からどこの地域がマッチングサイトや恋愛関連のサイトで最もこのカテゴリーにおいてシェアが大きいのかを見てみます。x
x日本は8番目にトラフィックシェアが大きく、上位に位置していることがわかります。(2020年1月〜8月のデータに基づく)新型コロナウイルスの感染者数が多い国では年始からの成長率が大きい事が見受けられますが、海外に比較して感染者数を抑えている日本国内でもこのカテゴリー内でのトラフィックボリュームが伸びている事がわかります。x
xまた、全世界の業界内のユーザー特性を見ると、上位シェアを持つほとんどの国が男性ユーザーが6割前後と多いですが、日本に関しては女性が56%を占めています。流入元を見ると、このカテゴリー内で日本国内で対象になっているサイトは占いのサイトも多い為、これにより女性の比率が他の地域よりも多くなっている事が想定できます。x
xx【3月2020年-8月2020年 全世界:/全トラフィックに対する男女比と年齢別分布:】xx
xx【3月2020年-8月2020年 日本/全トラフィックに対する男女比と年齢別分布:】xx
xここからは日本国内に焦点を当てていきます。x
xマッチングアプリ利用者の増加傾向x
x真面目な交際相手探しを目的としているマッチングアプリでカスタムカテゴリーを作成し、上位5サイトの推移を見ると、緊急事態宣言が発令された4月に、トラフィックが最も多い「pairs」への流入が一時下がっています。翌月の5月から各サイトへのトラフィックが伸び始め、特にTinderとMarrishのトラフィックが緩やかに伸びている事が分かります。これを見ると、家からあまり出られない状況が続き、人との接点が少ない中、新たに人と出会えるマッチングサイトへのトラフィックが増えたのだと推測できます。x
xブランド認知、あるいは事前にどのアプリを使うかを調べた上でユーザーが各サイトに来ている為、マッチングサイトの主な流入はダイレクト訪問であると言えます。広告からの流入に力を入れているサイトは少なく、広告を展開しているPairsやMarrishでも各チャネルのトラフィックシェアは1%未満となっています。x
x2019年の3月〜8月にかけた半年間を今年の同時期と比較すると、トラフィックシェアが最も多いPairs以外は各サイトへの流入が増えている事がわかります。トラフィックボリュームが最下位だったTinderは前年期比が最多の268%成長率を見せていることから、簡単に登録でき、ゲーム感覚で新しい人と出会えるTinderの利用者、もしくは利用予定の人が急増した事が予想できます。特に8月に入ってからのダイレクト訪問の増加が前年同月比で見ると顕著に高い事が見て取れます。x
xまた、以下の成長の概要から、各サイトがどの流入チャネルを最も強化しているのか、一年の成長率を見ることで確認する事ができます。これを見ると、Tinderはマッチングアプリ内でも最も主要チャネルになるダイレクトの訪問の他に、ソーシャルからの流入に力を入れた事がわかります。また昨年はTinderが大々的に都心部で屋外広告を出していたことから、知名度があり、指名でブランドの検索にも影響したと予測できます。x
x街コン・婚活への興味が緊急事態宣言の解除後に上昇
xx〜検索キーワードで見るユーザー動向〜x
xオンライン上での出会いを求めて、人と実際に対面する街コンのサイトへの流入が下がると予測していた所、実態は5月の緊急事態宣言が解除される前から「街コン」というキーワードをはじめに、「婚活パーティー」や「合コン」というキーワードからのトラフィック総数が7月まで右肩上がりだった事が見受けられます。(「街コン」というキーワードをキーワード生成ツールで分析して作成したキーワードグループを基にしています)x
x但し、8月に入ると「街コン」や「婚活パーティー」というキーワードに基づいた検索は下がり、「マッチングアプリ」、「婚活サイト」、「オンライン婚活」などオンラインベースで出会いを求める検索が推移していることから、7月末から8月上旬にかけて国内で過去最多の新型コロナウイルスの感染者数が出たことが、出会いを求めるユーザーをオンラインに移行するよう仕向けているのではないかと予測できます。x
x更に、直近のトラフィック量と先月からの成長率が高いキーワードを見ると、「マッチングアプリ会話」(+736.72%)、「マッチングアプリ会うまで」(+100.49%)、「マッチングアプリメッセージ」(+176.13%)と、今まではオンライン上での出会いを求めた事がない人も、新たな試みに向けて下調べをしている事が想定できます。x
x婚活関連の有料検索キーワードへの投資額は他の業種に比較しても高いことから、それだけユーザーを獲得した場合最終コンバージョンから得られる利益が高い事が予想する事ができます。また、4月以降に各サイトが有料検索でこれらのキーワードを使用した各サイトへの流入の増加を見ると、業界としても前のように簡単には外に出られない利用者を引き寄せようと、事業生存の為にも投資をしているとも言えます。x
x街コンや婚活パーティーの運営側は、マッチングアプリに奪われている層を食い止める為に、キーワードの選定方法を見直すことを検討すると余地があるかも知れません。x
xまた、従来通りのイベントの主催方法とは別に、オンライン上で人との繋がりを提供する場を提案していく必要性がこれまで以上に高くなってきていると言えます。オンライン合コンなどに取り組んでいる事業が出てきていることから、徐々に柔軟に今の時代に適応しなくては生き残れないという事が他の業種同様に、企業側も様々な施策を出してきている事から見受けられます。x
x人との新たな関わり方を先見し、柔軟に対応できる事がキーとなるx
x5月以降に直接対面できる出会いの場を求めている人が多い事が見えましたが、ユーザー側も直接会いたい気持ちがあっても、しばらくは新型コロナウイルスと向き合う日々が続く限りは、これまで以上に、新たに誰かと出会う為に、オンラインを主に頼りにする人が増える事が予測できます。x
x気軽に人と出会える場から、真剣な付き合いを求めながらオンライン上でのパートナー探しをする人の需要に答えられるように、今後はよりオンライン上の競争率は高くなる事が想定されます。今回のように恋愛傾向や、拡大するであろう業界を把握する為のように、今後よりデジタル化される世の中に向けてシミラーウェブを様々な業種の過去、現状、そして将来の推移を推測する為にご利用頂けます。x
シミラーウェブがどのようにお役に立てるのでしょうか?
今すぐシミラーウェブを使い始めるには2つの方法があります!