新型コロナウイルスの主要業界インパクトレポート(5月2日)
最終アップデート:5月2日
新型コロナウイルス の感染拡大で、最も影響を受けやすい業界のデジタルデータからそのトレンドを追跡したレポートの最新版をお届けします。シミラーウェブでは、デジタルデータからわかる消費者およびビジネスのオンライン動向を分析した、グローバルならびに日本の業界別レポートを週次で配信しています。日本版第6週目となる今回のレポートは、5月2日までのデータを反映して作成されています。
今週の業界別トラフィック概要はこちら。
1_ local JP Corona – Traffic Momentum” src=”https://e.infogram.com/js/dist/embed.js?YFF”]
2_local_JP Corona – Traffic Momentum” src=”https://e.infogram.com/js/dist/embed.js?LvF”]
各国で始まる都市封鎖解除への動き
各国、各都市で、徐々に都市封鎖解除、いわゆる「出口戦略」への動きが見られるようになりました。終わりの見えなかった外出自粛の緩和が徐々に示され、消費トレンドにも過剰な買い溜めを控えるなど、若干の動きが出ています。トラベルは依然として下げ止まったレベルで停滞・横ばいの変化を続けており、特により大きなリスクが伴う海外旅行や海外出張の需要回復にはまだまだ時間がかかりそうです。その中で、国内移動への需要は続く数週間で回復し始める兆しが見え始めています。
ネットスーパーとフードデリバリーの需要は徐々に落ち着く傾向
オンラインで食料品を購入できるネットスーパーは、新型コロナウイルス発生以降大きな需要増が見られましたが、ここへ来て増加トレンドは落ち着きを取り戻しています。新しい生活様式が消費生活に浸透し、依然に比べて「買い溜め」を必要としなくなった消費者側の事情と、在庫・配送・人員などの課題を抱える事業者側の事情がバランスを取る形でトレンドが推移しています。とはいえ 、需要は引き続き高いレベルでの動きを続けると予測されます。フードデリバリーでは、事業社別に成長率が大きく異なるものの、こちらも業界全体としてはトラフィックが落ち着き始めています。4月の(対1月)成長率92%に対して、5月2日時点での成長率は53%となっています。ネットスーパーやフードデリバリー事業では、今後、直近数ヶ月で獲得した新規ユーザーを保持するための戦略として様々なサービスの提供が始まるかもしれません。
新型コロナウイルスの感染拡大直後の混乱でデジタルトレンドは激しく揺れましたが、直近では、新しく構築された生活スタンダードに慣れ始めた消費行動が反映される形で、全体的に大きな動きが少なくなってきました。もちろん 、深刻な打撃を受けた状態で停滞する業界も多く、事態が危機的であることに変わりはありません。こうした状況を鑑みて、シミラーウェブは今後もこれら業界のデジタルトレンドを追跡していきますが、トレンド変化率が落ち着き始めたこと、そして回復トレンドは穏やかに発現するという予測のもと、来週以降の本レポート配信は隔週とさせていただきます。
また、デジタルのトレンドを読み解くことは、現状の理解だけでなく、今後の事態収束に向けたシグナルを見つけることにも役立ちます。引き続きシミラーウェブは、変わりゆく社会と経済の動きに関するデータに基づいなインサイトを提供し続けて参ります。
本レポート内で紹介されていない業界のトレンドにご関心のある方は、弊社までお問い合わせください。
これまでのレポートダウンロードはこちら:
【第1週】(3月26日)
【第2週】(3月30日)
【第3週】(4月6日)
【第4週】(4月11日)
【第5週】(4月18日)
シミラーウェブがどのようにお役に立てるのでしょうか?
今すぐシミラーウェブを使い始めるには2つの方法があります!