Challenger Banks – 規制の厳しい業界で「挑戦する銀行」

一昔前には考えられなかったことが、今や当たり前となった例といえば、枚挙に暇がありません。例えば、CDはiTunesやSpotifyなどのオンライン業者に置き換わり、 Amazonが店舗型の従来の小売業に対する大きな脅威となりました。そして今、最も規制の厳しい業界の一つである銀行も、台頭し始めた「Challenger Bank – 挑戦する銀行」の登場に脅かされています。英国では、Monzo、Revolut、Starling Bankなどフィンテックを駆使した個人向け銀行が革命を主導し、オンラインに限定したサービス提供などを通じて、従来の銀行における煩雑な手続きやコストの削減を実現しています。

• ユーザーの動きはオンラインバンキングからアプリへ移行
• Monzoは、英国の「Challenger Bank」として最も多くAndroidデバイスにインストールされている（インストール普及率）
• 英国、Starling Bankのアプリは、2019年第2四半期のインストール普及率で前年比205％で最高の成長率を達成

アプリへの移行

オンラインバンキングは1990年代後半に革命的な財務管理方法として広く認知されましたが、今日多くのユーザーは、アプリの利用に移行しています。 実際、英国で「Challenger Bank」に対する「従来的な銀行」5行を調査したところ、そのうち4行において、2019年第2四半期には、オンラインバンキングのログインページへの訪問数が前年比で減少しています。

現在多くの銀行はモバイルアプリを提供しており、こうした技術動向に追いついていると言えます。しかし、こうした「Challenger Bank」が提供するサービスに今後も追従していくことはできるでしょうか？

アプリでは何が起こっているか

英国の「従来的な銀行」のアプリは、「Challenger Bank」よりも高い割合でAndroidデバイスにインストールされていることがわかります（インストール普及率）。

一方で、「Challenger Bank」であるMonzo、Revolut、およびStarling Bankのインストール普及率前年比を2019年第2四半期でみると、「従来的な銀行」のそれに比べ大幅な増加傾向があることがわかります。

Starling Bankのインストール普及率は、前年比で200%を超える顕著な成長が見られ、続くMonzoも前年比で189％増加しています。 「従来的な銀行」では、Nationwideのアプリが最も高く、35％の成長率となっています。

まとめ

英国で台頭する「Challenger Bank」のアプリは、インストール普及率で高い成長を示してはいるものの、実際のインストール普及率では「従来的な銀行」のアプリに依然軍配が上がります。「Challenger Bank」が国際的なマーケットでどのような動きを始めているか、こちらよりローデータをダウンロードしてご覧ください。

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この記事は、2019年8月26日に公開された The Banks that are Challenging one of the Most Heavily Regulated Industriesを翻訳したものです。