デジタルシフトで変化する2021年新卒採用活動
2020年も3か月以上が過ぎ、2021年に卒業を予定している学生における就職活動が本格化する中、新型コロナウイルス感染拡大により、企業ならびに学生の活動に多大な影響が出ています。
新型コロナウイルス感染の拡大抑止のため、政府からの大規模イベントの自粛要請や、緊急事態宣言が出された影響もあり、3月に予定されていた企業説明会などが軒並み延期または中止されています。この状況の中、企業ならびに学生は、就職活動においてwebを有効的に活用して乗り切る事が不可欠になっているのかも知れません。
今回は、これらの状況を裏付けるデータの分析を行いました。
大手就職活動支援サイトへの流入キーワードのトレンド
複数の大手就職活動支援サイトに対してシミラーウェブ Proのウェブサイト分析を利用して調査を行いました。
サイトへの総訪問数は、昨年3月対比で各社ともに20%以上の減少があるものの、「web」に関連したキーワード(オーガニック、有料の双方)による検索セッション数が明らかに増加しています。2019年3月に「web」を含むキーワードで流入した訪問数約7,400に対して、2020年同月には約14,500と、ほぼ倍増となっていることがわかります。
また、「web」を含むキーワードの種類も2019年3月に155件の該当があったのに対して、2020年同月は203件に増加し、採用・就職活動におけるWebの利用が顕著に現れています。2019年には見られなかった2020年の新出キーワードには、検索トラフィックが最多の「Web説明会」を筆頭に、「web会社説明会」「web適性検査 練習」「(企業名)web適正テスト」「zoom web説明会」など、時世を反映する検索ワードが確認できます。また、2020年3月に出現したキーワードは、分析した各サイトへ大きく二分、あるいは三分されて流入していることがわかります。今後、就職活動支援サイトでは、こうした新しく注目されるキーワードから発生するトラフィックの獲得戦略を最適化することが重要になってくるかもしれません。
「Web説明会」の増加によるトラフィックシェアの争奪戦
同様に、シミラーウェブのキーワード分析機能を利用し、「web説明会」というキーワードを広く調査しました。キーワードの検索ボリュームは2月から急激に上昇し、その勢いは3月に入り更に加速していることから、各社でのトラフィックシェアの争奪が激しさを増していることが分かります。
オンラインに移行する就職活動で浮かんだ就活生の新たな疑問
さらに、シミラーウェブのカテゴリ分析機能を利用し、各サイトの「上位キーワード」を調査しました。
「仕事とキャリア」のカテゴリにおける、「web」を含む上位キーワードを調査したところ、以下のようなキーワード群でトラフィックの上昇トレンドが確認されました。その中でも「web説明会 服装」は、今まで対面での実施が通常であった説明会が、コロナウイルス感染拡大の影響を受けweb開催に移行することによる、参加者側の新しい疑問を反映したキーワードといえるかも知れません。
今後、就職活動戦線において、募集側・応募側の双方にとって成功の鍵となるのはwebの有効活用と言えるでしょう。
以上、今回は就職活動支援サイトを例にとったキーワードの変化をご紹介しました。キーワードは、社会や経済の動きを如実に反映して日々変化します。自社がターゲットするオーディエンスの動きを常に把握し、競合戦略に役立てるには、それに連動するキーワードの変化を追跡することが重要です。
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