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デジタルで増えるシニア層ユーザーの利用動向を探る

デジタルで増えるシニア層ユーザーの利用動向を探る

日本は高齢化社会を迎え、デジタルの世界でも大きく変わりつつあります。特にシニアの世代では、年々PC・スマートフォンを利用する人口が増えており、若い世代よりも増加傾向にあります。このシニア世代を自社のウェブサイトに呼び込む事は、大きなビジネスチャンスに繋がる可能性を秘めています。

今回は、シミラーウェブが持つソリューションの1つである、セールス・ソリューションを使って2020年7月時点でのデータを分析して①シニア世代を多く集客しているサイトを見つけ、②そのサイトを分析してみます。

シニア世代を多く集客しているサイトを見つける

セールス・ソリューションには、探したいサイトの条件を設定し合致したサイトのリストを作成するリードジェネレーターという機能があります。

リードジェネレーターにはテクノグラフィクスという最先端のウェブサイト テクノロジーを駆使した機能があり、B2Bビジネスやアドテクなどの企業で活用されています。ただし、今回はテクノグラフィクスを使わず簡単な条件設定で、シニア層を集客しているサイトを探してみたいと思います。

リードジェネレーターには、多くの設定条件がありますが、先ずは以下のようにマーケットを日本とし、すべてのウェブサイトカテゴリーを選択します。

リードジェネレーター設定画面1

次に、利用者層の設定を行います。

この利用者層の設定で、性別の分布で男性が多いサイトを優先させるために男性を51%以上と設定し、年齢条件で65歳以上を選択して分布を13%以上に設定します。(統計情報より、年齢分布別インターネット利用者状況で65歳以上は10%以上と試算)

リードジェネレーター設定画面2リードジェネレーター設定画面3

この条件を満たすサイトのリスト作成を実行すると、900件弱のサイトが見つかりました。また、同条件で性別の分布を女性が51%以上に設定してリスト作成を実行すると、50件以上のサイトが見つかりました。

リードジェネレーターによる検索結果リスト

 

サイトの分析

出来上がったリストには、シミラーウェブで分析したサイトのパフォーマンス概要が表示されます。また、そのリスト上の各サイトをクリックすると、右端にスライダーが表示され更に詳しい分析情報が表示されます。

この分析情報を見ながら、気になるサイトがあった場合は、スライダーの中に記載されている、「ウェブサイト分析を表示する」をクリックすると、シミラーウェブのサイト分析ページが新たに出現します。

リードジェネレーターで作成したサイトリスト内のドメインのパフォーマンス概要を見る

このリスト上の分析データより、月間訪問者数が50万回以上でかつ前月より訪問数が上がっているサイトとして、男性の訪問者数が51%以上である囲碁サロンサイトのパンダネット(http://pandanet.co.jp/)と、女性の訪問者数が51%以上である野菜栽培紹介サイトのやまむファーム(https://ymmfarm.com/)を取り上げてみます。

・パンダネット(2020年5月~7月のデータ分析)

デバイス分布において圧倒的にデスクトップが多く、更に直帰率が非常に低いのが特徴と言えます。

https://ymmfarm.com/のトラフィック概要

マーケティングチャネル毎の分析を見ると、ダイレクトが占める割合が高いのも特徴です。

https://ymmfarm.com/のマーケティングチャネル分布、全トラフィックまた、月次で同じカテゴリ内で、対象サイト以外のサイトに訪問しているアクティブユーザー数の割合を示すことができるオーディエンスのロイヤルティ分析を見ても、同じカテゴリのサイトに移動しないユーザーが平均に比べ2倍と高いことも特徴的です。

https://ymmfarm.com/のオーディエンスのロイヤルティ分析

上記の分析結果より、サイトは固定のユーザーを多く抱えていると思われます。

継続して新規にユーザーを獲得する事は難しいと思われますが、スポットのパートナーシップで固定のシニア世代のユーザーを獲得するには有効と思われます。

・やまむファーム(2020年5月~7月のデータ分析)

女性が多いサイトのようで、デバイス分布でモバイルが多いのが特徴的なのと、月間セッション数に対し、ユニーク訪問者数が多いのが特徴的です。

https://ymmfarm.com/のサイトパフォーマンス

また、モバイルのマーケティングチャネル毎の分析を見ると、オーガニック検索の割合が非常に高いのも特徴です。

https://ymmfarm.com/のマーケティングチャネル分布、モバイルトラフィックモバイルにおいて、どのようなキーワードでユーザーを獲得しているかを見ると、「XXの育て方」というキーワードが多数出てきます。

https://ymmfarm.com/の検索キーワードここで、やまむファームが検索キーワードで訪問を一番獲得している、「キュウリの育て方」を検索キーワード分析機能で分析すると、日本で1番トラフィックを獲得している事が分かります。

トラフィックの分布図

上記の分析より、やまむファームは非常にSEOが最適化されており、常に新規ユーザーを獲得しています。また、キーワード分析の概要で見る限り、リスティング広告はほとんど出稿していない事も分かります。

このようなサイトとパートナーシップを組むことで、常に新規のシニア世代のユーザーの訪問が獲得できる可能性が見えますし、どのようなSEOを行ってるかを知り自社に取り入れることで自社サイトのパフォーマンス向上に役立てる事が可能となります。

まとめ

シミラーウェブは、競合比較分析による自社マーケティング施策の最適化や市場調査だけでなく、最近ではシミラーウェブのデータを投資やマーケティング調査及び営業の場面で活用されるケースが増えてきております。

今回紹介しましたセールス・ソリューションは、自社の営業の強化のために顧客やパートナー候補となるリードを創出し、更に候補を分析する事でデータドリブンな提案が可能となります。

ご紹介した2つのサイトにおいては、自社Webのパフォーマンスは理解しいてると思いますが、他社と比べて何が優れているかを知らない場合があり、シミラーウェブ のデータに基づいた会話することでパートナーシップを円滑に進める事も可能です。

データドリブンな交渉や判断などを行いたい場合、ぜひシミラーウェブをご活用ください。

 

「テクノグラフィックス」を動画で観る
「リード ジェネレータ」の使い方を動画で観る

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