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ページビューは目的に応じて、業界、競合、計測期間の異なる視点で評価しよう

ページビューは目的に応じて、業界、競合、計測期間の異なる視点で評価しよう

ページビュー数が多いから、ユーザーのエンゲージメントが高い、あるいはウェブサイトやアプリからの収益が見込めるとというわけではありません。ページビューが重要でないと言っているわけではなく、重要なのは正しい文脈のなかでこの指標を評価するということです。

本稿では、ページビューを適切なアプローチで評価し、サイトの成長に役立つインサイトを獲得するための基本的な考え方をご紹介します。

Google Analyticsにおけるページビューの定義

Google Analyticsのヘルプセンターサイトに記載されている、ページビューの定義は次の通りです。

“ページビューとはブラウザにページが読み込まれる(再読み込される)ことです。ページビュー数は、閲覧されたページの合計数として定義される指標です。”

ユーザーがウェブページを開くたびに、ページビューとしてカウントされます。同一セッション中に訪問者があるページを20回離れてまた戻ってきたとしたら、そのたびにページビューを記録します。ページを再読み込みしたり、リフレッシュしたりしても、それは別のページビューです。

これだけでは、訪問者の行動がよくわかりません。それを詳しく知るために、Google Analyticsではユニークページビュー(ページ別訪問数)という指標を提供しています。これは、一人のユーザーが任意のページを閲覧した回数のことで、そのページが 1 回以上表示されたセッションの数に相当します。ユーザーが1つのセッションで同じページを何度も訪れたとしても、1回しかカウントされません。

Page Views Distribution

シミラーウェブが提供するページビューとは?

シミラーウェブのマーケティングインテリジェンス・プラットフォームはGoogle Analyticsと同様の指標を提供しています。

訪問数は、ユーザーがページを開いて何度もリロードしたり、他のページに移動して戻ってきたりしたとしても1訪問とカウントされます。ユーザーがサイトから離れたとしても、30分以内に戻ってくれば、それは同じ訪問となります。30分以上サイトを離れた場合は追加の訪問としてカウントされます。セッションのカウントと同じ考え方です。訪問数を見ることで、ユーザーがサイトやアプリのページをどのように操作しているかをより深く理解することができます。

一方、平均ページビュー数によって、ユーザーが同一セッション中に平均していくつの異なるページを閲覧したかを把握することができます。

この訪問数と平均ページビュー数をかけ合わせることで、サイト全体のページビュー数を算出できます。

なお、ほとんどの企業では、Google Analyticsなどの直接計測ツールを使用して、自社ドメインへのトラフィックを計測・分析しています。Google Search Consoleも、オーガニックトラフィックを測定するためのツールです。一方、シミラーウェブが提供するデータはこれらツールが提供するデータと異なり、匿名の行動データや公開データなど複数のソースから独自のアルゴリズムによって推計したものです。

エンゲージメントは短期間のページビュー数で見る

シミラーウェブのプラットフォームでは、訪問数を把握する単位を、週、月、年で設定することができます。計測対象期間も月単位で任意に指定できますから、特定の期間における週、月、年の単位での訪問データが取得可能です。その上で、平均ページビュー数をとかけ合わせることで特定の期間中に訪問者が平均して何ページ見たかを知ることができます。

週単位など期間を絞ったデータは、ユーザーのエンゲージメントのレベルを把握する際には有効です。

ビジネスの全体像は月間訪問者数で見る

ウェブサイトが高い数字を維持し、安定した成長を続けることができるかどうかが、ビジネスの成否を左右します。この視点からは、月間訪問数の推移を見ることが有効です。

全体像を把握することで、時系列での傾向や変動をよりよく理解することができ、戦略的なプランニングに役立ちます。月間訪問数は、1年後/四半期後の目標設定に使用することもできる重要な指標といえます。

Facebook.com traffic and engagement metrics

同じ業界の中でページビュー数を評価する

ひと口にウェブサイトといっても、ブログはEコマースサイトの商品ページとは全く異なりますし、ナビゲーションアプリはニュースアプリとは異なります。また、市場に参入して間もないのか、定着しているのか、国内企業なのか海外企業なのか、ターゲットは消費者なのか事業者なのか、事業者であれば中小企業なのか大企業なのかによって、トラフィックのサイズや季節的変化、あるいは集客パターンは大きく異なります。

YoY Traffic

その観点から、シミラーウェブは、自社のパフォーマンスを業界平均やトレンドと比較して評価する機能を提供しています。

自社が属するカテゴリーの中で、自社がどの位置にいるのかを知ることで、市場でのポジションをより正確に把握し、改善が必要な分野に焦点を当て、市場成長のための長期的な目標を立てることができます。

Category Performance - Monthly Visits

競合他社とパフォーマンスを比較する

シミラーウェブのプラットフォームでは、自社サイトと競合サイトを最大で4つの合計5サイトで、訪問数や平均ページビュー数はもちろん、滞在時間や直帰率など主要なエンゲージメント指標を比較することができます。ここから、自社のビジネス状況を明確に把握します。

サイト全体としてのパフォーマンスはもちろんですが、マーケティングチャネル別の集客パフォーマンスを、訪問数、平均ページビュー数、滞在時間、直帰率の各指標によって評価することが可能です。

Engagement metrics comparison

シミラーウェブでは、貴社ウェブサイトのページビューと競合他社のページビューに関する最新情報を、毎月Eメールでお知らせしています。

次のステップ:トラフィックの質を向上させる

ここまで、ページビュー数などの指標を目的に応じた正しいアプローチで分析することが、長期的なビジネス目標にとって有益であることをご紹介してきました。

シミラーウェブは、トラフィックの量だけでなく質を評価するためのデータも提供するプラットフォームです。訪問数やページビュー数のほか、滞在時間、直帰率、デバイス分布などを可視化することで、貴社サイトへの高品質なトラフィックを増やすためのインサイトを提供します。また、ビジネス目標に直結したKPI目標を設定し、モニタリングすることを可能にします。

サイトの成長とビジネスゴールの達成のために、ぜひシミラーウェブを活用することをお薦めします。

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by Limor Barenholtz

Director of SEO at Similarweb

Limorは20年にわたる経験により、SEOに関する専門知識を持ちます。テクニカルSEO、JavaScriptレンダリング、モバイル最適化に注力しています。複雑な問題を解決し、スケーラブルな戦略を作成することが得意です。

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