「加湿器」を探すオンラインユーザー行動から、デバイス別の購買動向を探る
冬を乗り越えるための必需品、「加湿器」から見るユーザーの購買動向
今ではより快適な日常を過ごす為の生活用品の一つでもある、加湿器。今の日本人は加湿器を探す際に何を調べているのか、またどのような人が加湿器を探しているのか、シミラーウェブで詳しく分析しました。
「加湿器」の検索時に使用しているデバイス
まずは加湿器を検索するユーザーがどのデバイスを主に使っているのか見てみました。
デスクトップとモバイルユーザーの比率が半分ずつ
加湿器について検索する際、デスクトップユーザーはウェブサイト上の平均滞在時間が14分とじっくりとリサーチするのに対し、モバイルユーザーは5分程度と短時間の利用者が多くなっています。同様に一回の検索でデスクトップユーザーは平均9ページと、モバイルの倍のページ数を見る上に、直帰率も29%と低いことがわかりました(モバイルの直帰率は53%)。
キーワードから見る、検索トレンド
加湿器を検索するユーザーが閲覧するウェブサイトの動向を見ると、そのほとんどがオーガニックキーワードから流入しています。
検索時のキーワードから見えてくるユーザーの背景と目的
では加湿器を探すユーザーは実際にどんなキーワードを基に各サイトに入っていくのかを見たところ、デスクトップではオーガニック・有料キーワードのどちらも単体の「加湿器」が約3割を占め上位に上がっていますが(28.79%: オーガニック; 35.34%: 有料)、モバイルでは13.76%のみに留まっています。
デスクトップユーザー、モバイルユーザーが使用しているキーワードを基に、彼らの検索目的を以下のように推測することができます。
デスクトップユーザー:
・ブランド指名でのサーチが多い(4位の「ダイニチ加湿器」、7位の「象印 加湿器」ー各キーワードとも加湿器関連の検索トラフィック全体のおおよそ2%ずつトラフィックシェアがある)
・「掃除」などお手入れについては10位以降でわずか1.65%のシェア
上記を踏まえて、加湿器全般のリサーチは既に終わっていて、指名買い、あるいは検討している製品をある程度定め、最終購入段階に入っていることが伺えます。
モバイルユーザー:
・卓上加湿器が上位キーワード(19.41%)
・加湿器のメンテナンスのためのキーワードがトップ10キーワードに入っている(「加湿器掃除」ー7.43%/5位; 「加湿器カビ」ー2.98%/8位)
卓上加湿器のトラフィックシェアが多いことや、基本的な加湿器の情報収集をする為のキーワードがトップ10入りしていることから、興味を持ち始めたユーザーが入門者向けのタイプや、どれが自分に向いているかを検討する為にリサーチをし始めていることが想像できます。
デバイス別の上位10ドメインとトラフィックシェア:
加湿器について検索するユーザーが訪問する上位人気ウェブサイトをデバイス別で見ると、大半が製品を購入する為のオンラインショップや、製品の価格比較サイト、あるいは特定のブランドサイトが出てくる。これはデスクトップユーザーが購入を踏まえた検索をしていることが想定できます。
モバイルユーザーの中では、26.31%のトラフィックシェアで断トツトップに来ているthebest-1.comを最初に、加湿器を探しているユーザーがまずどの加湿器が人気なのか把握する為のリサーチをしていることが分かります。また、人気のある加湿器と同時に、ライフスタイルコンテンツを提供しているcustomlife-media、sakidoriやiecolleが上位に来ていることから、インテリアデザインやお洒落要素を気にしているユーザーがデスクトップのユーザーよりも多いことが予測できます。
検索傾向から見えてくるインサイト:異なるカスタマージャーニーを歩む二つのペルソナ
加湿器を探しているユーザーがどのようなキーワードやウェブサイトを見ているかを深堀することで、製品を検討している段階のユーザーと、購入を踏まえて検索しているユーザーが2パターン存在することが見えてきました。
①モバイルでまずは加湿器に興味を持ち始めた段階で、お洒落や利便性を考慮して加湿器について調べるユーザー。大きな投資ではなく、気軽に購入できる卓上のお洒落な加湿器を探しています。
②デスクトップを使い、購入の意思・製品をある程度固めた上で加湿器を探している、購入直前にきているユーザー。機能面を各ブランドサイトでより詳しく見て、より高価な加湿器を購入する意思がが上記のペルソナよりも大きいと推測できます。
本記事では、特定の分野に置いてユーザーのキーワード検索方法を把握した上で、どのようなSEO対策を的確にしていくべきか、潜在顧客の中に存在するペルソナを見出し、より鮮明に戦略を立てる為にシミラーウェブを活用する方法を紹介しました。
今回の分析には以下の二つの機能を活用しました:
好きなキーワードをこのツールのサーチバーに入力することで、指定した単語が含まれるフレーズと、関連キーワードが表示される。更に出てきたキーワードを選択し、自分のオリジナルキーワードリストを作成することができる。
先に作成したキーワードリストの分析から、各カテゴリーで最もトラフィックシェアの高いサイト一覧も表示される。このリストに表示される好きなウェブサイトを選択して、独自のカテゴリーが作れる。これを基に、カテゴリー内のデバイス分部や、各サイトへの流入基、各流入基からのそれぞれの項目に置いての上位ウェブサイトを閲覧することができる。
各機能の詳しいやり方は下記リンクからご確認ください。
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