『鬼滅の刃』で振り返る2020年
劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の興行収入が311億円を超え(2020年12月21日現在)、12月4日の単行本最終巻の発売日も大きくニュースで取り上げるなど、今年は『鬼滅の刃』の話題が目立った1年でした。
ニュース、メディア、コラボ商品などで触れる機会の多かった『鬼滅の刃』が、実際にデータの面ではどのような動きを見せたのか、シミラーウェブ PROを使って振り返っていきたいと思います。
以下のグラフは、『鬼滅の刃』をシードキーワードとして作成したキーワードグループの、日本の2020年1月から11月までのオーガニック検索トラフィックの動きを表しています。
公式サイトのkimetsu.comが年間を通じて安定的にトラフィックシェアを獲得している一方で、劇場版の公開にあわせてyoutube.com、abema.tvといった動画系サイトを始め、各サイトがトラフィックを増やしており、『鬼滅の刃』の影響力は大きいと言えるでしょう。上位に入ったyahoo.co.jp、reajoy.netでは考察記事やネタバレを含む記事が多くトラフィックを得ており、映画公開に伴って、映画だけでなく完結済みの原作を含めた情報を探すユーザーが増えてきているようです。
続いては、「鬼滅の刃 コラボ」というキーワードを使用して、コラボ商品を多く取り上げたメディアや、話題となった商品を探っていきましょう。データは先ほどと同じく、2020年1月から11月までの日本のオーガニック検索トラフィックの数値です。
『鬼滅の刃』同様に、映画が公開された10月から大きく盛り上がっていますが、前月の9月から徐々にコラボに関するトラフィックが増えています。上位10サイトを見ると、コラボ商品の解説記事を提供しているメディア系サイトが上位に来ています。そのような中、鬼滅の刃を絡めたキャンペーンを継続的に実施しているlawson.co.jpが、11月にかけて再び盛り上がりを見せています。各種メディアやSNSでその存在を知り、キャンペーン情報を検索したユーザーが増えたのではないかと考えられます。
ここからは世界の『鬼滅の刃』の盛り上がりを見て行きます。英訳として使用されている「Demon Slayer」をシードキーワードとしてキーワードグループを作成し、各国のオーガニック検索の動向を振り返ります。アジアの主要諸国・地域と、その他の国で、月間平均10万以上のトラフィック流入があった国々を対象とし、期間は日本同様、2020年1月から11月までのデータを使用しています。
ご覧のように、全体的に11月にかけてトラフィックが上昇していますが、地域別で見るとフランス、イタリア、ブラジルのように年間を通じて波が少ない地域と、インドネシア、アメリカのように9月以降に急上昇している地域に分かれるのが特徴的です。中でも欧州は、トラフィックが急上昇した英国、ドイツ vs トラフィックが安定しているフランス、イタリア、という2グループに分かれました。
フランスは2000年から日本文化をテーマにした博覧会『Japan Expo』を実施しており、日本のカルチャーに触れる機会が多いことも、もしかしたら安定的なトラフィックを獲得している一因ではないかと考えられます。
香港の盛り上がりは11月に映画が公開されたことによるもの、アメリカ、カナダの上昇は、英語版の公式サイトが用意されていることに加え、来年の上映が噂されていることによる期待感もあるのではないかと思われます。
以上、簡単ではありますが、『鬼滅の刃』をテーマに2020年の検索トラフィックを振り返りました。来年もこちらのブログでは、シミラーウェブを活用して得られたインサイトを提供していきます。
シミラーウェブがどのようにお役に立てるのでしょうか?
今すぐシミラーウェブを使い始めるには2つの方法があります!