【田辺三菱製薬株式会社】製薬業界におけるSimilarwebの使い方
「自分たちの位置がどこにあるのか、他社と比較できなければ、戦略を練ることが難しい。」
1678年に創業され、340年超の歴史のある田辺三菱製薬株式会社。
2017年から現在まで、長きに渡ってSimilarwebをご利用されている同社のビジネスソリューションデリバリー本部 ファーマソリューションデリバリー部 コーポレートソリューショングループ 主席 の平松様にインタビューを実施。
「競合とよくバッティングする製品を持つ、規模が大きい20社を選び、それらを定点観測しています。月次で、定例レポートを作成及び、BIツールでアドホックに分析をしています。」
ベンチマークやステークホルダーの多い製薬業界において、どのようにSimilarwebを使っているのか?
裏側を伺いました。
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なぜ、Similarwebを導入したのか?
━━━平松様の業務内容を教えてください。
田辺三菱製薬株式会は、1678年に創業された340年超の歴史のある日本の製薬会社です。
「病と向きあうすべての人に、希望ある選択肢を。」をミッションとし、医療用医薬品を中心とする医薬品の製造・販売を行っています。
私は、コーポレート部門を支援しています。例えば、人事等の支援、社外HP、MVP向けのポータル、製品固有(糖尿、リウマチ)などのシステムを担当しています。
社外のホームページについて言えば、会社全体のコーポレートホームページのほか、以前は営業関連の機能も備えていました。特に医療従事者向けのサービス、例えばMVP(メディカルビューポイント)があります。
こちらは、医師が会員登録し、IDとパスワードを使用してログインする形式です。このサイトはポータルサイトの役割を果たし、他にも多くの製品を市場に提供しています。
━━━Similarweb導入の背景を教えてください。
社外向けホームページ(一般向け、医療従事者向け)を作成し、維持していますが、同業他社とのベンチマーク(相対評価)のために導入しました。
2016年当時、競合サイトのデータを確認できればと思い、色々と調査していました。そこで見つけたのがSimilarwebでした。
━━━Similarwebを継続してご利用頂いておりますが、御社のビジネスの中でどのようなケースで役立てていらっしゃいますか?
社外向けホームページ(一般向け、医療従事者向け)において、同業他社との相対比較に利用しています。
競合とよくバッティングする製品を持つ、規模が大きい20社を選び、それらを定点観測しています。
月次で、定例レポートを作成及び、BIツールでアドホックに分析をしています。
また、特定の公開サイトに絞って、アクセス状況、リファラル、検索流入分析などを実施し、改善の参考情報にしています。
Similarwebの製品特性上、傾向を見ることが得意だと考えています。そのため、PVなどの数値を絶対値として見るのでなく、相対的な参考値として主に活用しています。
━━━用意したレポートやデータはどなたがご覧になっていますか?
広報と営業部門にデータを提供していますが、これはあくまでも参考資料として渡しています。
営業部門には、彼らの判断に基づいてデータを活用してもらうようにしています。
Similarwebのデータをむやみに提供することは避けています。そうすると社内に不要な対立を生じさせてしまうからです。
他社と比較できなければ、戦略を練ることが難しい
━━━Similarwebで競合サイトを分析していて、他社の好調、ないし不調の理由は明確になりますか?
瞬時に把握はできませんが、データを深堀りすることで見えてくることもあります。
例えば、他社のページビューがじわじわと上昇する場合、その理由はすぐには分からないことがあります。
急激に数値が上がる場合は、例えば直近で早期退職のニュースが出たり、特許訴訟が発生して売上が大きく減少するなど、何らかのニュースが関連していることが多いです。
そのような状況では、1ヶ月間に2回データを見て、大きな変動がある場合はその原因を詳しく調査します。
また、同業他社でも増加傾向にある場合は、それを調査します。
数ヶ月のデータだけではわからないことが多いですが、1年や2年といった長いスパンで観察を続けると、ほぼ横ばいで推移することが多いです。
短期間で「先月より少し上がった」や「少し下がった」といった変動が見られることはよくありますが、10~15%程度の変動であれば、特に驚くべきことではありません。
長期にわたる定点観測を続けると、株価のように変動はあるものの、最終的には安定する傾向があります。
━━━最後に、Similarwebを検討しているお客様にメッセージをお願いします。
参考値とはいえ、同業他社のデータを見ることができるのは非常に有益です。
「他社はこんなに訪問者が多いのか」と感じることができますし、滞在時間などのデータも参考になります。
例えば、競合が数ヶ月にわたって長い滞在時間を維持している場合、何が原因であるかを考えるきっかけになります。
具体的なコンテンツの構成や、何が訪問者の関心を引いているのかは直接的にはわかりませんが、サイトを管理しているコンテンツマネージャーなら理解できるでしょう。
滞在時間が長いのは、そのサイトが詳細で深い内容を提供している可能性があります。一方、滞在時間が短い場合は、情報が迅速に得られるからかもしれません。
同じ滞在時間でも、その背景には異なる意味があります。
単に数字が良いか悪いかを判断するよりも、その数字を見て、サイトの構成や工夫されている点を分析することができるのは素晴らしいことです。
日別のデータが見れるため、月間トータルで一喜一憂することなく、データが一貫しているか、特定のトピックによるものかを判断できます。
自分でこれらの分析を行うのは大変です。そのため、Similarwebを活用して気になるポイントをピックアップし、効率的に調査します。
現状が把握できなければ、競合に勝つことはできません。
自分たちの位置を把握し、他社と比較できなければ、戦略を練ることは難しい。
そのため、Similarwebで他社の状況が見えることは非常に重要だと感じています。
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