【佐川印刷株式会社】なぜ、印刷業にSimilarwebは必要だったのか?
「私たちのデジタル関連の取り組み、例えばウェブ広告やウェブサイト制作の売上は、過去5年間で数倍に増加しました。」
総合印刷会社である、佐川印刷株式会社。
今回、5年と長くSimilarwebをご利用されている同社の企画制作部 次長 関東制作統括 クリエイティブディレクターの青山様にインタビューを実施。
「近年、デジタル化が進む中で、紙の印刷物に代わりウェブ上での活動に予算が割かれるようになりました。ただ、コミュニケーションの手段がアナログからデジタルに変わったとしても、コミュニケーションの必要性そのものは変わりません。」
コミュニケーションの手段の多くがアナログからデジタルに変わる中、Similarwebを活用してこの時勢にどのように対応しているのか。
その実態を伺いました。
なぜ、印刷業にSimilarwebは必要だったのか?
━━━ 御社の事業内容について教えてください。
弊社は、商業印刷を中心に様々な印刷領域に事業を展開する総合印刷会社です。
企業のパンフレットやカタログ、帳票類、荷札など商業印刷物全般を取り扱っております。最近では、フィルム包装の軟包材事業や、紙のパッケージ事業への展開も進めています。
私が所属する企画制作部は、印刷物のグラフィック表現を主に担当している部門です。
競争の激しい業界で、コンペティションに参加しないとなかなか受注機会が生まれません。
━━━Similarwebの導入にあたり、どのような背景や課題がありましたか?
印刷会社は、パンフレットやチラシなど、紙媒体、すなわちアナログ媒体の制作、製造が主業務です。
しかし、顧客にとっては情報を発信することが目的で、その手段がアナログでもデジタルでも、成果が出る方を選択したいと考えていらっしゃいます。スマホの普及、新聞部数の減少など、アナログ媒体でのコミュニケーションの機会が減少する中、各社様ともにウェブ上での活動に予算を割かれるようになりました。
ただ、コミュニケーションの手段がアナログからデジタルに変わったとしても、コミュニケーションの必要性そのものは変わりません。
当社はコミュニケーション手段を提供するため、アナログのみならず商圏をデジタル分野に目を向けました。つまりウェブサイト制作やリッチコンテンツとしての映像制作、また集客のためのWeb広告によるプロモーションの支援にも事業を拡げていく必要性を感じていました。
このような背景から、デジタルに関する市場や競合情報も必要な状況に至り、Similarwebの導入を検討し始めたのです。
導入を決めた理由は様々ですが、印象的だったのはSimilarwebの機能説明を受けている中で、弊社の主要取引先であるウェブサイトに潜在的な競合があることを簡単に見つける方法を見せていただいた時です。
これがあれば営業提案時、お客様のウェブサイトを事前にSimilarwebで調査し、潜在的な競合の特定および特徴を分析することで、質の高い提案ができると考えました。
また導入検討時、他に類似のツールを探しましたが見つからず、唯一無二のツールだなと感じました。デジタルソリューションの事業を推進するにあたって、Similarwebがその起爆剤になると期待し、導入しました。
どのようにSimilarwebを使っているのか?
━━━実際、どのように使われていますか?
「佐川印刷」という社名はデジタルサービス提供者としてのイメージに結びつきづらいですよね。しかし「Similarwebを使った提案ができること」をお伝えすると、WEBサイトや、WEB広告のお引き合いや、ご相談を頂く機会が増えました。つまり、具体的な提案のための競合分析に活用することとは別に、その前段階の「デジタル分野での商談のきっかけづくり」にも非常に役立っています。
またLPサイトやオウンドメディアの制作時や、リスティング広告の配信設計時に、盛り込むべきキーワードのヒントを探ったり、提案に盛り込んだりするために活用しています。
━━━Similarwebをご利用いただき5年が経ちました。なぜ、長く使ってくださっているのでしょうか?
先程の話と重複しますが、「印刷会社は、デジタルサービスを提供していないだろう」という印象を変えられたことは、小さな変化のようでいて、実は大きなインパクトを持っています。
それは数字にも表れていて、Similarweb導入初年度から、ウェブ広告の販売額も、ウェブサイト制作の売上がはっきりと伸びを示しました。
今や提案には欠かせないツールになっており、業務の中にしっかり組み込まれていますので、Similarweb無しでは、業務が成り立ちません。
━━━どの機能をよく使われますか?
最もよく使うのは「ウェブサイト分析」機能を用いて、競合比較を行うことです。
例えば、クライアントがA社の場合、我々は競合やベンチマークに当たるB社、C社などと比較した資料を作成し、ご提示します。
この資料に興味を持つお客様は「B社、C社ではなく、別の企業と比較してほしい」とリクエストされることが多いです。
その要望に応じた資料をご覧頂くと、多くのお客様が「ページビューやエンゲージメントスコアで競合に負けている」「自社のデジタル化が遅れている」といった問題や課題を認識いただけるので、そこが提案の糸口になります。
これは営業を行っていての気づきですが、多くの企業が、自社のデジタル化の進捗が他社に比べてどうなのかを気にされています。とはいえ、競合他社の状況はなかなか把握しにくいものです。そういった意味で、Similarwebによってこの点が明確になるのは大きな魅力だと考えています。
SimilarwebのROIと導入前に気をつけることは?
━━━SimilarwebのROIはいかがですか?
私たちのデジタル関連の取り組み、例えばウェブ広告やウェブサイトの売上は、過去5年間で数倍に成長しました。
Similarwebを導入した時期が、ちょうどデジタル関連の取り組みを本格的に始めた時期でもあり、Similarwebは当社のデジタル分野での事業成長を加速させてくれたと感じています。
さらに、Similarwebを導入したことで、スタッフの意識も大きく変化しました。
「印刷だけでなく、デジタルサービスも売れる」と、これまで以上に積極的にお客様へ当社のデジタルソリューションを提案する方向へシフトし、新しい商機を日々創出しています。
今は徐々に、実績が実績を生むという好循環に入りつつあると考えています。
━━━Similarwebの改善点はありますか?
指標に関するヘルプ文書が難解で「これはどの指標を指しているのか?」と疑問に思うことがあります。
指標について細かい質問をするお客様もいらっしゃり「この指標の意味は何ですか?」といった質問がよくあります。
これらのヘルプ文章をわかりやすくできるならば、ぜひ改善してほしいところです。
またSimilarwebは機能が豊富な分、全ての機能を使いこなせていないのも実情です。
他の機能を使えば新しい展開があるかもしれませんが、現状、ビジネス上で特に困っているわけではありません。
━━━最後に、Similarwebを検討しているお客様にメッセージをお願いします。
導入しただけでビジネスが進むわけではなく、Similarwebの使い方が重要だと思います。
Similarwebに限った話ではありませんが、新しいツールの導入時には必ず「誰が操作するのか」という問題がつきまといます。
導入検討段階では、費用をかけても、結局使わずに終わるかもしれないという不安もありました。
しかし、ここで足を踏み出さなければ、当社のデジタルソリューションの事業領域の拡大は見込めないのではないかと考え、会社に導入を上申しました。目的意識をしっかり持てたことで、使い方のイメージも明確になり、「誰が操作するのか」という課題も自然と解消されました。ここがなんとなく、ふわっとしていれば、宝物の持ち腐れとなり、もう契約は続いていないかもしれません。
Similarwebは素晴らしいツールです。今や、当社のビジネスに、なくてはならない存在です。また使えば使うほど、新しい使い方が発見でき、その機能に驚いています。
Similarwebを検討されている方には、「目的・ビジョン」の明確化が必要だということをお伝えしたいです。
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