【株式会社ゲームエイト】競合調査ツール導入から4年。費用対効果はあったのか?
「無駄な出費をかなり減らしていますし、新たな収益源発掘という観点でも、Similarwebの導入に対するROIはプラスです。」
日本最大級のゲーム攻略メディア「game8.jp」を運営する、株式会社ゲームエイト。
今回、同社より事業の根幹とも言える”コンテンツ生成”に従事されている、コンテンツ部の鈴木様、そして近藤様にインタビューを実施しました。
2018年よりSimilarwebをご利用いただき、使用歴は5年目。
長くご利用されている理由。そして、気になる”ツール導入の費用対効果”について、どのように考えられているのか、伺いました。
導入前の課題と解決
課題
- ウェブ上の競合調査をできるツールを持っていなかった
- Similarwebに類似したツールはあったが、データ精度が低かった
- 自社メディアが市場の中で好調なのか、不調なのか相対的にわからなかった
解決
- ダッシュボードで競合を常時観測
- 新規チャネル開拓に向けた市場調査の実施
- 競合と比較することで、日々、自社のメディア状況を把握
なぜ、メディア運営にて競合調査ツールが必要だったのか?
━━ 御社について教えてください。
鈴木様
弊社は、game8.jpのトラフィックを元に広告収益を獲得するビジネスモデルです。この広告収益によって獲得した売上を元に、Web3などの広告収益以外のところに投資し、事業拡大を図っています。
この時、game8.jpのウェブサイトの運営においてSimilarwebを使っています。また、game8.jpの運営をしていく中で新しい市場に手を広げようとなった際の市場調査にも利用しています。
どの市場においても、必ずウェブサイトって存在しますよね。
この時、市場調査を進める中で「検索上位に来るのはこのサイトだ」と、ベンチマークを捉える。また「このサイトはどれくらいトラフィックがあり、どのような人が興味を持ち、どのように集客しているのだろう?」と、ベンチマークを深く分析する際にもSimilarwebを使っています。
━━ ありがとうございます。近藤様の業務内容についても教えてください。
近藤様
私はプレイングマネージャーであり、メディアを伸ばしていくためにチームメンバーをマネジメントしつつ、個人としても、メディアを伸ばすための施策に従事しています。
━━ 2018年に導入頂きましたが、当時、なぜSimilarwebを導入されたのでしょうか?
鈴木様
市場調査、競合分析、ひいてはメディアの状況を客観的に捉えるため。弊社の事業において、市場調査と競合分析はミッションを達成するにあたり重要な仕事です。
業務上で頻繁に使うツールはGoogle Search ConsoleやGoogle Analyticsといった自社を分析するツール。市場調査をする際は、Googleトレンドやキーワードプランナーを使っています。しかし、競合調査となると、分析できるツールがありませんでした。
このような中、Similarwebによって競合のトラフィック状況を見れるのは、当時、唯一無二の存在。精度の高いデータ供給のために、推計データ元の標本をしっかりと揃えていたのはSimilarwebだけでした。
弊社はゲーム攻略メディアです。なので「発売されたゲームをどれくらいのユーザーがやっているのだろう?」「検索ボリュームに対してどれくらいのシェアを、我々は獲得できているだろうか?」など、獲得シェア率がメディア運営においてKPIになってきます。
このKPIに対し、Similarwebがないと競合とのシェア率を捉えることができず「そもそも、今のメディアの状況は良好なのか?」がわからず、課題を感じていました。
このような課題があったため、Similarwebの導入にいたりました。
メディア運営における競合調査ツールの使い方
━━ ありがとうございます。今年でSimilarwebの使用歴が5年目となりますが、使い続けてくださる理由を教えてください。
近藤様
さきほど鈴木が話した競合シェア率の確認においてSimilarwebは必須であり、私個人としては「キーワードグループ」機能が事業を進める上で重要となってきます。
有名なゲームタイトルの検索クエリには様々な組み合わせがあり、それぞれを細かく追っていくには膨大な時間がかかります。
この時、検索クエリのカテゴリーごとにキーワードグループを生成し、カテゴリーごとのキーワード状況を常時分析。
これはGoogle系などのサービスではできない分析手法であり、重宝しています。
また、時にはオーガニック検索以外の流入経路を得るための施策を実施することもあります。
この時、Similarwebで他社サイトの流入チャネルを分析することにより、効果のある施策を実施する前に定量的に効果があるかどうかを判断する、といった使い方もしています。
上司へ提案する際、施策を実施する前に「この施策でこれくらいの数字を獲得できます」と、提案する際に便利ですね。
━━ ありがとうございます。鈴木様のSimilarwebを使い続ける理由を教えていただけますか。
鈴木様
私は海外に向けた事業も推進しており、その時、海外の市場調査でもSimilarwebを使っています。おもしろいことに、日本と海外では市場の特徴が異なります。
例えば、海外ではゲーム専門の攻略サイトはあまりありません。
一方、ガジェット系についてのメディアなど、ゲームに関するメディアを含めるとベンチマークが30~40サイトほどあり、またそれぞれのドメインが非常に強い。
このような競合揃いの中で勝ち抜くべく、市場調査、競合分析を進める事で「勝てるキーワード」を選び抜き、海外のサイトに勝つ。
この時、Similarwebは重要な存在です。
競合調査ツールの導入…はたして、費用対効果は?
━━ Similarwebの導入前後で、事業の変化はありましたか?
近藤様
弊社のビジネスモデル上、平均の検索順位が1位なのか2位なのかで売上が大きく変わってきます。その時、市場や競合のデータ抽出に何十日とかかり、施策を講じるまでに時間がかかると売上の増減に影響します
Similarwebは2~3日前のリアルタイムに近いデータを抽出できるため、施策スピードの面でかなり助かっています。
これは導入前と後では、大きな違いです。
鈴木様
弊社は市場における競合とのシェア率を見ています。
ゲームは、時期によって検索トレンドが大きく変わる。その時、今は市場が縮んでいるのか拡大しているのか、弊社の検索順位はトレンドに対して上がっているのか下がっているのか。
これらがわかっていないと、売上を伸ばすことができない。ひいては、売上を落としてしまうこともあります。
このように、弊社のメディアの”健康診断”を常に行うことで、売上を落とさないリスクヘッジができるようになったのは、Similarwebを導入してからです。
━━ Similarwebを導入されて、費用対効果についてはどのように感じていますか?
近藤様
ゲームのタイトルによっては、トレンドを掴めていないと獲得できたはずの数千万PVを落とす、といったこともざらにあります。
この時、Similarwebがあるおかげでトレンドを掴み、数千万PV獲得に寄与していることは、弊社の利益に貢献してくださっているのではないでしょうか。
鈴木様
弊社のサイトくらいトラフィックがあると、数千万のPV獲得で、売上が数百万円程度変わってきます。
さきほど近藤が言ったように数千万PVを落とさずに拾ったり、検索順位の平均を維持、ないし上げることで売上が数百万円立つ。
まず、これだけでSimilarwebに支払っている分の元はとれていますよね。
加えて、これまで取れていなかった検索領域をSimilarwebで新たに発見することで、新たな数千万PVを獲得し、新規の売上も立つ。
これだけの説明だけでも、ROIはすでにプラスになっていることがわかるかと思います。
またgame8.jpだけでなはなく、全社的に新規施策をやる際には「どれくらいの数字が獲得できるのか?」とフェルミ推定をします。
この時、Similarwebで市場や競合を調査してみると「意外とこのサイトはトラフィック少ない!」など、勘ではなく定量的かつ素早く効果がでるか否かの予測ができるので、無駄な投資をせずに済みます。
または「このサイトはトラフィックは少ないけれども、売上が出ている。どのように収益を上げているのか?」など、新たな機会を獲得することもできます。
このように無駄な出費をかなり減らしていますし、新たな収益源発掘という観点でも、Similarwebの導入に対するROIはプラスと考えています。
━━ 無駄な出費削減、また新たな収益源発掘については初めて知りました。これまではメディア運営における利用だと考えていました。
鈴木様
無駄な出費削減、という観点はゲーム攻略メディア運営の中でも同じことをやっています。
例えば、Googleトレンドで伸びているゲーム関連のキーワードを特定し、Similarwebがなければ「よし、コンテンツを作ってみよう」となる可能性もあります。
ところが、ここでSimilarwebを使い、トレンドのキーワードを調査し、検索上位のサイトを見てみると「あれ、意外とトラフィック量少ない。コンテンツ制作はやめておこう。」といった判断もできます。
このように”Similarwebがなかったら起こっていた作業”を一人当たりの人件費で換算した時、おそらく月に数百万円分くらいは出費が起きるはずです。
これをSimilarwebのおかげで”無駄な出費”を抑えていると考えれば、やはりROIはプラスに転じているでしょう。
━━ 実際、Similarwebをご利用されるのは現場の方々のみですか?
近藤様
いえ、現場から経営層まで使っています。施策を回す中で、成果報告としてSimilarwebのデータをCSVに落とし、私の上司に共有することも多々あります。
鈴木様
経営層でも使っていますよ。近藤が出してくれたデータはそのまま私より上層に対して共有することもあるので、現場から経営層まで使っています。
━━ Similarwebの「ここを改善してほしい」といった点はありますか?
近藤様
改善点というより、追加要望になりますが。バックリンクに関する機能があると便利だなと考えています。
SEOにおいてバックリンクは重要な要素ですので、この要素もカバーできると嬉しいです。あとはデータ反映速度です。
弊社の業界はかなり顕著ですが、ゲーム関連のイベントなどがあった時、トラフィックにどのような影響があったのかを即日でみれると助かります。
鈴木様
数年前は、今よりデータ反映の速度が遅かったですよね。だんだん速くなっていますが、イベント終了の5分後とかにデータ反映されると嬉しいです。
もしこれができると、さきほど申し上げた定量的なROIの部分も計測しやすくなり、Similarwebが必要な理由がさらに明確になるかと。
━━ 忌憚なきご意見、ありがとうございます。最後に、Similarwebをご検討されているお客様に一言お願いできますでしょうか。
近藤様
Similarwebを使っていなければ、手持ちの定量データの質が落ちます。
手持ちの定量データの質が低いと、現場、管理職、経営層と各役職ごとの意思決定の品質が落ち、最終的に意思決定に齟齬が生じます。
これが続けば、自ずと成果は落ちてくるでしょう。
そのため、Similarwebの定量数値があることで、定量的に「このようなデータ結果なので、こっちの施策を優先しましょう」と、意思決定のすり合わせが早く、そして精度が高まる。
Similarwebがないと、毎回の意思決定にコストがかかる他、精度も下がってしまいます。
鈴木様
どの会社でも「市場がこうなっているため、こうすべきである」と現場や上層と話しても「そのロジックや計算ってどうなってるの?」と、押し問答になることが多いのではないでしょうか。
この時、Similarwebのデータが共通言語となることで、人と人とのコミュニケーション、そして意思決定がスムーズになります。これができていることは、とてつもないコスト削減になる。
どの企業でも、必ず市場ってありますよね。
どこかの市場に身を置く限り”見落としている機会”は、どの企業でも必ずあると思います。それを一つでもSimilarwebから見つけられたら、売上増加やコスト減少に繋がる。
市場を理解したい方にとって、Similarwebは有効なのではないでしょうか。
※Similarwebの活用をぜひご検討ください。詳しい情報が必要な場合は、marketingjp@similarweb.comまでご連絡ください。また、無料版からのご利用も可能です。