【ライオン株式会社】「9年継続。競合分析に、最適なツール」
「自社の分析だけでなく、他社の分析も求められる時代になってきています。その点で、Similarwebは、他社サイトの状況把握・分析において最適なツールではないでしょうか。」
1891年創業。大手日用品メーカーのライオン株式会社。
今回、ライオン株式会社および国内グループ会社など多数のウェブサイトを管理している、ビジネス開発センター エクスペリエンスデザイン 戦略・開発グループ WEB開発ユニットリーダーの穂積様にインタビューを実施しました。
Similarwebの使用歴は、9年。
「継続している理由として、社員がSimilarwebを利用し続けていることです。」
社内向けのレポート作成、ブランドのマーケティング戦略、そして、営業提案。様々なシーンでSimilarwebを利用されている、その背景について伺いました。
なぜ、9年も利用されているのか?
━━━業務内容を教えてください。
私は現在、ビジネス開発センターのエクスペリエンスデザイン部門に所属しており、その中でWEB開発ユニットのリーダーを務めています。
主な業務として、ライオン株式会社のコーポレートサイトの運営管理全般を担当しています。
さらに、ブランドサイトやグループ会社のコーポレートサイトも含め、ライオンが運営するオウンドメディア全般のサイト管理も行っています。具体的には、ブランドサイトに関しては制作会社から納品されたデータの品質チェックや、制作レギュレーションのメンテナンスを行い、それを社内外の関係者に浸透させるための周知活動も行っています。
━━━Similarwebを2016年6月に導入されて、今年で9年目になります。長年にわたりご利用いただいている理由を教えてください。
私は2012年からウェブサイト運営の業務に携わってきました。
自社ウェブサイトの分析においては、これまで複数の分析ツールを活用してきましたが、分析を進める中で、「自社サイトを客観的に把握するためには、他社の状況も併せて分析する必要がある」と考えるようになりました。
そこで、他社の状況も分析できる解析ツールを探し始めた結果、Similarwebに出会うことができました。
Similarwebを導入した2016年当時、他社分析が可能なサービスは2〜3社ほど存在していました。その中で比較検討を行った結果、無料版を試用した際にSimilarwebはパネルの属性に偏りがなく、これまでの自社サイトの解析結果と近い数値を確認できたため、求めていた水準を満たしていると判断し、有償版を導入しました。それ以来、継続して利用しています。
利用を続けている主な理由は、社員がSimilarwebを日常的に活用していることにあります。
特に営業提案や資料作成において、Similarwebは説得力のあるデータを提供してくれるため、社内での説明がより具体的で納得性の高いものとなり、業務の効率化にもつながっています。これがSimilarwebを継続利用している大きな理由です。
━━━Similarwebの導入時、他のツールと比較検討はされましたか?
はい、有償版を導入する際には、当然ながら比較検討を行いました。
ツールを導入する際には費用が発生するため、社内での説明において複数の選択肢を検討した経緯を示す必要があります。当時は、機能面や費用面を含め、さまざまな観点から比較を行い、その結果Similarwebを選定しました。
現在も私は現状に満足することなく、新しいツールやサービスを探す活動を続けています。そのため、Similarweb以外のツールや、スポットで他社分析を提供してくれるサービスについても把握しています。実際に、過去に別のサービスで他社分析レポートを依頼し、そのデータを検証したこともありました。しかし、Similarwebで得られた結果と比較した際、他のサービスのデータは私たちの求める情報とは若干異なるものでした。
その経験から、Similarwebが私たちのニーズに最も適していると改めて実感しました。
以前は、「Similarwebで他社サイトを調べてほしい」という依頼や、「Similarwebの精度はどうなのか?」といった相談が社内から多く寄せられていました。しかし現在では、「Similarwebを使ってみたい」「実際に使ったが、さらにこういった分析はできないか」「業務にどのように活用すればよいか」といった、担当者自身がSimilarwebを使う中での具体的な質問が増えています。
どのように使っているのか?
━━━Similarwebの導入時に何か不安や懸念はありましたか?
はい、もちろん懸念はありました。特に費用面です。Similarwebは決して安価なツールではないため、慎重に検討する必要がありました。
先に述べた通り、まずはSimilarwebの無料版を試用し、「これは使えるツールだ」という手応えを得ました。ただし、同時に「より深い分析を行いたい」というニーズが生まれ、有償版の導入を検討し始めました。
無料版ではディレクトリ単位での詳細な分析ができなかったため、有償版にアップグレードすることで、他社サイトのディレクトリ構造などに左右されることなく、より詳細で正確な分析が可能になりました。
導入前には、無料版を活用して不足している機能やデータを明確にし、それが「なぜ必要なのか」を整理しました。このプロセスにより、多くの懸念が解消され、導入を決断するに至りました。
それでもなお、「ツールを実際に使いこなせるか?」「費用に見合う効果を引き出せるか?」という懸念は残りました。しかし、導入後はSimilarwebのサポート体制が非常に充実しており、これらの不安も解消されました。
具体的には、活用促進のための勉強会の開催や、質問への迅速なメール対応など、さまざまな支援を提供いただきました。そのおかげで、ツールを効果的に活用できていると感じています。
━━━現在、Similarwebをどのようにご利用されていますか?
主に3つの方法で活用しています。
1つ目は、アクセス解析レポートへの活用です。
定期的に、ベンチマークとなる企業のウェブサイトのパフォーマンスを分析しています。これが最も主要な活用方法です。
分析は毎日行うわけではなく、四半期ごと、半年ごと、または年間ごとにレポートを作成しています。例えば、「今年1年間のウェブサイトのパフォーマンスはどうだったか?」や、「特定の分野で成長が見られたか?」といった点を、時系列で調査しています。
2つ目は、戦略への活用です。
この活用方法は主に、事業部のブランドマネージャーが利用するケースです。例えば、来春の新製品に向けたブランド戦略やマーケティング戦略を立てる際に、市場規模だけでなく、他社の動向を把握するためにもSimilarwebを活用しています。
3つ目は、営業提案への活用です。
例えば、コラボレーションを検討しているリテール企業のウェブサイトのパフォーマンスを分析しています。
集客力を評価し、「この企業とコラボレーションすれば、どれほどの効果が期待できるか?」を判断するために活用しています。
Similarwebを使ってウェブパフォーマンスが優れた企業を見つけることができ、こうした事前の分析データを営業活動に役立てています。
Similarwebで得た結果をもとに営業を行うことで、提案時の説得力が高まります。
━━━レポートは、主にどのような方々が確認していますか?
ライオンのコーポレートサイトの場合、主にコンテンツオーナー部所の担当者が確認しています。
具体的には、研究開発、サステナビリティ、投資家情報などのコンテンツを管理している各部所のウェブサイト担当者です。
自社のアクセス解析結果は、報告会での主要な内容ですが、自社だけの解析では終わりません。自社の分析に加え、ベンチマーク企業との比較分析結果もまとめて確認します。
「今年の半年間、他社と比較してどうだったか?」というレポートは、ウェブサイト担当者だけでなく、経営層も関心を持っています。
嬉しいことに、「自社以外のデータも含まれていないと、分析が不十分である」と感じるのが“普通”になってきたと感じています。自社分析だけでは、主要な会議で指摘されることもあります。やはり、他社と比較することで、客観的かつ正確な自社分析が可能になると考えています。
そのため、他社データを確認できるSimilarwebは非常にありがたいと感じています。
━━━Similarwebの導入後、どのような成果がありましたか?
Similarwebを導入したことで、単純に「以前はできなかったこと」ができるようになりました。
以前は、市場やベンチマーク企業、気になる企業などを詳細に調査することが難しかったのですが、現在では、社内でそれらの情報を簡単に把握できる体制が整っています。
これにより、社内外での提案の質が向上したと感じています。
例えば、社内でのマーケティング戦略の提案資料が、以前よりも承認されやすくなりました。また、この改善は社外のお取引先に対しても効果的で、納得していただける資料を提供できるようになっています。
━━━ここまで多くのお褒めの言葉、ありがとうございます。一方、Similarwebへの期待や改善点はございますか?
まず、データの反映速度をもっと早くしていただけると嬉しいです。データが24時間以内に反映されると、よりタイムリーな分析が可能になり、施策のPDCAサイクルも速く回ると思います。ビジネスのスピードに合わせて、迅速なデータ反映を期待しています。
また、他のツールとの連携についても期待しています。例えば、BIツールとの連携が進めば、既に普及している他のサービスやツールと統合でき、複数の管理画面を一元化でき、さらに活用の幅が広がると考えています。Similarwebが他のツールと連携できる仕組みが整うと、大変助かります。
さらに、現在のサポート体制に満足していますが、引き続きサポートの質を向上させていただけると嬉しいです。
━━━今後、Similarwebをどのように使っていかれますか?
今後、過去に検討したAPI連携を活用したいと考えています。まだ実現していないのですが、自社のインフラとAPIを連携させ、例えば検索ワードなどのデータを取り出せる仕組みを構築したいと思っています。
現在の使い方に大きな問題はなく、引き続き現状の使い方を継続しながら、社内での周知徹底やさらに活用を促進していく予定です。
━━━最後に、Similarwebをご検討されている方にメッセージをお願いします。
多くの企業が自社サイトの分析のためにさまざまな解析ツールを使用していますが、近年のデジタル技術の進展により、より高い戦略施策を実現するためには、自社分析だけでなく、他社分析もますます重要になっています。その点で、他社サイトのデータも分析できるSimilarwebは、非常に有効なツールだと感じています。
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