導入事例

【貝印株式会社】メーカーがECとタイアップ施策にSimilarwebを使う理由

【貝印株式会社】メーカーがECとタイアップ施策にSimilarwebを使う理由

「私は、特にスタートアップやD2Cブランドを運営している方々にSimilarwebを強く推奨します。」

今年で創業115周年を迎えるグローバル刃物メーカー、貝印株式会社。

世界三大刃物産地のひとつ である岐阜県関市にて創業。 ポケットナイフの製造から始まり、いまではカミソリをはじめツメキリや包丁などのキッチンアイテム、医療用刃物などの企画製造まで行っています。

2022年11月よりSimilarwebをご利用されている、ビジネス開発本部 EC営業部 部長 武久様、そして、ビジネス開発本部 EC営業部 丹山様にインタビューを実施。

「ECの分野では客観的なデータが見られるSimilarwebがマーケティング部門にとっては必須のツールだと思います。」

日本を代表する老舗メーカーがなぜ、競合調査ツールであるSimilarwebの導入に至ったのか。その理由と使い方を伺いました。

なぜ、Similarweb(シミラーウェブ)なのか?

━━ 業務内容を教えてください。

武久様

私は貝印国内事業のECに関わる専門部門を任されております。部門は2チームあり、直接販売チーム(自社運用)と間接販売チーム(卸経由)となります。

直接販売チームは、公式自社、楽天、Yahoo!、amazonのモール内で貝印オンライン本店の運用をしている部隊で、貝印のコアなお客様と関係を拡大する為のチーム。丹山がマネージャーとして全体をまとめて頂いております。

間接チームは、amazonJapanやcottaなど販売力の小売店様に商品を卸して、市場内シェアを高める目的のチームです。

━━ Similarwebをご導入された背景を教えてください。

丹山様

ウェブ領域の戦略設計にあたり、競合調査に課題を感じていました。

検索シェアやマーケティングチャネルの利用状況について調べるにも膨大なリソースが必要になりますし、手段・手法が変わると、根拠とする数字もブレてくるため一貫性が損なわれます。

そういった背景からSimilarwebの導入を実施しました。

━━ Similarwebご導入の際に他のツールとは比較されましたか?

丹山様

比較はしました。

その上で、Similarwebを選択した大きな理由は、海外ユーザーの調査が可能であった点です。 貝印は1950年代から国外への刃物輸出を行っており、現在では50%以上が海外売上となって います。

また包丁カテゴリの海外人気などの状況も踏まえると国外ユーザーの利用状況などを把握する必要がありました。今後、国内の人口減少なども考えると、競合の越境ビジネスも加速していくことが予想され、海外データは必須の要件でした。

━━ 他に、比較されてSimilarwebが他ツールと比べて優れている点はございますか?

武久様

他のツールですと、競合サイトに関するデータを出す元となるデータが特定の情報に偏っています。これによってある特定領域におけるデータ精度は高いですが、それ以外においては懸念が残る。

特に、海外データが見えない点が今回の導入背景と一致しませんでした。

一方でSimilarwebは推計データを提供し、海外のデータも見ることができるという利点があります。

また機能を比較した結果、Similarwebだとページやディレクトリ毎の情報まで提供している点が決定的でした。この深いレベルの情報提供が、決め手となりました。

比較対象のツールも素晴らしかった。ただ、弊社のニーズとは合わなかった。一長一短であり、それ以上でもそれ以下でもありません。

━━ 2023年11月、Similarwebのご契約を更新していただきました。なぜ、継続されましたか?

丹山様

想定した以上に「競合の今」を「早く・簡単に・根拠も併せて」理解できる点が気に入っています。

UIも一般的なアクセス解析ツールと遜色なく、使いやすさもいいです。 またカスタマーサポートやトレーニングも充実しており、リテラシーの低い社員でも安心して任せることができます。

また、現実的な観点から、我々が開始したコンテンツマーケティングにとってタイミングがちょうど良かったというのもあります。

Similarwebの使い方は主に3パターン

━━ Similarwebで実際に見てとれたデータの気づきはどのようなものがありますか?

丹山様

訪日外国人に関する情報を得れたのは興味深かったです。

例えば合羽橋や大阪の堺の方で、訪日外国人が多く包丁を購入している傾向が見られます。

私たちのビジネスモデルはこれとは異なりますが、これらの地域でECオンライン上で活動している事業者の戦略は非常に興味深い。

具体的な戦略は把握していないですが、たとえばとある競合企業は海外に旗艦店を出しており、Similarwebを通してそのユーザー獲得の様子が見て取れます。

そこで、思っていた以上の活動が行われていることが、Similarwebのデータから見えたので驚きました。

包丁は特に海外の顧客に人気があるため、日本の人口減少を踏まえると、国内在留の外国人顧客の獲得は重要だと考えており、参考になりました。

また、Googleのアップデートがあった際、自社だけがその影響を受けているのか、他の企業も同じ状況なのかを相対的に把握できる点が、Similarwebの大きな強みです。

━━ Similarwebを具体的にどのように使っているか教えてください。

丹山様

まずウェブ検索のシェア確認時によく使います。

購買行動の中で、大多数のユーザーがウェブ検索をすると言われている中で、検索のシェアは重要な指標だと捉えています。

さらに、役立ったのは検索ワードの機能です。

キーワードを分析することで、競合と比較してどれだけのシェアを獲得しているかが一目でわかる点が非常に有用です。取れていないキーワードも瞬時に把握できるので、それが非常に役立っています。

また、ブランドと非ブランドのキーワードの絞り込み機能も良いです。この絞り込みが非常に洗練されており、私はこの点を気に入っています。

あと面白いと思ったのは、例えばタイアップ記事を実施する際などに、媒体の集客力やデモグラなどを調査できる点です。媒体の得意不得意も分かりますし、ある程度、再現性の見込める企画であれば、別媒体への横展開も検討することができます。

これはタイアップ広告の確度を飛躍的に高めることも可能なのではと感じています。

━━ タイアップ記事を実施する際、Similarwebのデモグラフィック機能はどのように活用されていますか?

丹山様

弊社で実施した企画の例を挙げると、企画に関する特定のキーワードであるメディアが高いシェア率を持っていることがわかりました。

これがわかるだけで、どのメディアとタイアップすべきかすぐわかります。このデータに基づき、そのメディアに広告を出す決断をしました。

タイアップ広告は認知向上の手段と考えるのが一般的ですが、やり方を工夫することで非常に効果的な収益化手段になります。場合によっては他のデジタル広告などに比べても、獲得効率が良いと感じています。

武久様

Similarwebで可視化されると、社内で予算を取る際に数値に基づいた根拠を示すことができ、売上の実績を明確に示すことができます。

これにより、「もっと良い方法はないですか?」という質問にも堂々と答えることができます。結果として、Similarwebは社内報告にも非常に役立っています。

仮説や気づきを外部データで裏付けられると、とても安心感があります。

ECとD2Cには必須のツール

━━ ありがとうございます。他に、使っている機能はありますか?

丹山様

私が特に興味深いと感じているのは、クロスブラウジング機能です。

自社と主要モールECとの間でどの程度のカニバリゼーションが起こっているかを知ることができ、それに関して腑に落ちるデータを得られたのは面白いですね。

このデータを基に、モールECをどのように活用するかという戦略的な意思決定を行うことができました。

武久様

競合メーカーの状況を見るためにもSimilarwebを利用しています。

私たちが委託している広告代理店の運用や競合のSNS利用状況を比較して、私たちの強みや弱みを分析しています。いわば、競合の状況を定点観測するためのツールとして利用しています。個人的には、競合の分析と検索データの観察に重点を置いています。

━━ Similarwebをご利用頂いて、数値的(定量的)なインパクトはございましたでしょうか?

丹山様

ここはまだないです。

ただ、先ほど申し上げたSimilarwebのデータがきっかけで意思決定したタイアップ記事を実施します。ここで効果が出れば、明確なROIになるかと思います。

━━ Similarwebの改善項目を教えてください 。

丹山様

あえて改善希望をお伝えすると、契約プランやメニューを増やして、それぞれの事業の成長規模にあわせて選べるようにして欲しいと思ってます。

価格が高いと感じるか、安いと感じるかは使用する企業の事業規模によって変わってくると思うので、各々に合わせたプランがあるといいのではないでしょうか。

武久様

Similarweb導入企業間での情報交換の機会があればと期待しています。

私たちにとって、他社がどのようにSimilarwebを活用しているかの事例は非常に有益です。

例えば、私たちが気づいていない機能を知るきっかけがあれば、それを自社でも転用できます。

さらに、アプリがあれば便利です。

定点観測できて、すぐにチェックできるようなアプリがあれば、管理職の人間にとっては非常に有用です。実務担当者にはそれほど重要ではないかもしれませんが、私のような立場の人間には、断片的な情報をすぐに見ることができるようなツールがあれば理想的です。

通勤時などにスマートフォンで簡単にアクセスできると便利だと思います。

ダッシュボードなどがスマートフォンで閲覧できるような機能があれば最高です。

━━ もしSimilarwebを使用していなかったら、現在どのような状況になっていたと思いますか?

丹山様

この点については、非常に有用性を感じています。

マーケティングはトレンドの認識が重要ですし、大規模な施策を行うと準備に時間がかかることがあります。トレンドを把握しつつ準備を効率化し、施策成功確度を上げる際にSimilarwebは有用です。

例えば、越境ビジネスを始めると言っても、それは1年程度の長期プロジェクトになることがあります。

このような状況で、他社に遅れを取らないためには、他社のデータを参照することが非常に重要です。

これにより、他社よりも先行できる可能性が高まります。

具体的には、SNSにどれだけのリソースを割り当てるかなど、企業や商材によって特色が出ると思っています。

SNSに限って述べると、リソースが限られた中小企業ほどSNSを上手に活用している印象があります。これらの先行事例をSimilarwebを介して見つけ出せる。

私たちもSNSに力を入れないと、競合に大きく後れを取る可能性があると考えていますので、このような気づきをSimilarwebを通じて得られることが魅力です。

Similarwebがなければ、今頃トレンド取得や準備に対して多大な時間がかかっていたでしょう。

━━ Similarwebを検討している方々に、最後にメッセージをお願いします。

武久様

アンケートなどのリアルデータを使用している企業もありますが、ECの分野では客観的なデータが見られるSimilarwebがマーケティング部門にとっては必須のツールだと思います。

実際に使ってみてその重要性を感じました。リアルデータとSimilarwebがあれば、ECの調査におけるほとんどのニーズを満たせると私は考えています。

特にメーカーとしては、ECチームとオフラインも含めたマーケティングチームが異なる目的で使用することができます。マーケティングチームではオフラインの動向を把握したり、社内コミュニケーションや企画立案に役立てることができます。

丹山様

私は、特にスタートアップやD2Cブランドを運営している方々にSimilarwebを強く推奨します。

新しい成長市場でとにかくシェアをとっていくには、市場と競合の状況を把握することが非常に重要で、そういった場面でSimilarwebの真価が発揮されると感じています。

サービスを初めて見た時から、その点を強く感じました。

競合を意識することで成長の確度が圧倒的に高まります。 ぜひ事業責任者の方やマーケターのみなさんに体験いただきたいです。

※Similarwebの活用をぜひご検討ください。詳しい情報が必要な場合は、marketingjp@similarweb.comまでご連絡ください。また、無料版からのご利用も可能です。

※Similarwebの活用をぜひご検討ください。詳しい情報が必要な場合は、marketingjp@similarweb.comまでご連絡ください。また、無料版からのご利用も可能です。

by Senzo Tanaka

マーケティングマネージャー

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