導入事例

【株式会社フューチャースピリッツ】その提案は、本当に“次”に繋がっているのか?

【株式会社フューチャースピリッツ】その提案は、本当に“次”に繋がっているのか?

「Google Analyticsは自社のデータを見るためのツールですが、集客の数値を確認できても、それだけでは訪問者数を増やすことはできません。」

サーバーホスティングのインフラ周りから幅広いデジタルマーケティング支援まで展開されている株式会社フューチャースピリッツ

自社データだけでなく、Similarweb(シミラーウェブ)の市場および競合データを活用することで、プロジェクト進行の最適化、また見積もり作成において成果を出しています。

「Similarwebの直接的でスピーディーな情報共有は、説得力を増し、お客様との信頼関係を構築する上で非常に有効です。」

Google Analyticsのみを使った提案から、市場と競合を俯瞰した根拠あるデータを用いた提案へ。

その変遷について伺いました。

なぜ、Similarwebを導入したのか?

━━ 御社の事業について教えてください。

事業内容はサーバーホスティングのインフラ周りからWeb制作、システム・アプリ開発、解析・運用・マーケティング支援までワンストップソリューションを提供しています。

私の部署としては、クライアントワークとしてのWeb制作・システム/アプリ開発、運用・マーケティング支援を行っています。

━━ ありがとうございます。なぜ、Similarwebを導入したのでしょうか?

お客様と一緒に考えていく「パートナー」であることを目指してマーケティングサービスとしても競合比較・市場調査という事は無くてはならないパーツであり、Similarwebを採用させていただきました。

弊社はこの業界にしては老舗でして創業して27年も経ちます。

これも全てお客様あってのものでありますが、その中でも私たちの部署はクライアント様とは長いお付き合いをさせて頂いてまして、「こういうことをやりたい」という事に対して受託制作Web・システム・アプリその辺りを開発する事を主な業務としておりました。

ただ、お客様にとって制作を依頼する「業者」という立ち位置から、お客様の「やりたい」について「結果、どうだったか?」という効果測定であったり「何故こういう風に作るのか?」の根拠を数字で共通認識を作る必要がありました。

レポーティング、KPI・KGIの設計を以てWeb施策をより効果的にしていく事が必要だという事からクライアントワークとしての受託制作だけの業務からマーケティング領域へと変化してまいりました。

マーケティング領域で業務をこなすために、Similarwebが必要でした。

━━ Similarwebを導入する際、比較検討はされましたか?

数社より、見積もりとご提案をいただきました。

その上で他社ツールが扱っている元データは偏りがあり、弊社が見たいデータはあまり見れませんでした。

そういう意味では「データ整合性を見た時にSimilarwebの方が良いのでは?」という見解となり、比較検討の上、Similarwebにしました。

また、将来的にグローバル展開拡充も図っています。Similarwebは日本以外のデータやナレッジを備えているため、弊社の将来を考えるとなおさらSimilarwebとは相性がいいと考えました。

━━ Similarwebの使用歴が2年目に入ります。更新いただいた理由を教えてください。

Similarwebを、弊社のサービス拡充に活かしていくためです。

弊社はこれから、制作に限らない価値提供に焦点を当てたサービス拡充を図っています。

具体的には、制作に先立つ設計段階やマーケティングの要素を明確にし、クライアントと共に本来創り出すべきものについての共通理解を深めるためのサービスを展開していきます。

また、クライアントには市場における見えない部分を認識してもらうことが必要だと考えています。

実際のデータとベンチマークを比較することで、競合との比較を実施。市場比較としては、トレンドを追いながら分析する側面も重要です。そういった部分をクライアントに理解していただいている状況です。

これらを実施していく上で、Similarwebは欠かせません。

“次に繋がる”提案ができているのか?

━━ Similarweb導入による成果はありますか?

プロジェクト進行の最適化と、見積もり作成において成果が出ています。

顧客が持つ潜在的な感覚や既成概念に対して、私たちは実際のデータに基づく事実を通じて共通の理解を築いていくことが最も重要だと認識しています。

この点は、クライアントとの協力の基盤を形成する上で大きな役割を担っています。

その結果として、何かを作り上げる過程におけるクライアントとの共通認識が以前にも増してできており、根拠が明確になることでプロジェクト進行がスムーズになったことが一つの成果です。

さらに、見積もりに関しても、単に作成コストを見積もるのではなく、目指すべき成果に対してどのような投資が必要かを検討するという形に変化しました。

そのため、金額に関する理解も後から自然と伴ってくるようになり、業務を進めやすくなっています。

このようなSimilarwebによる根拠に基づいたアプローチは、クライアントとの関係性にも明確な変化をもたらしており、以前とは全く異なる効果的な関係を築いていると感じています。

Similarwebを取り扱う前は、先入観や既成概念による意思決定に疑問を持ちながらも、これを証明できる根拠となるデータがありませんでしたから。

━━ お客様が実際にSimilarwebのデータを見て、先入観と実際のデータのギャップに驚かれたりしますか?

ありますね。

お客様はしばしば競合他社の動向を注視しています。特にホームページや広告活動を通じて、競合がどれだけの予算を費やしているかを推測しています。

Similarwebのようなツールは実際の出費額を直接示すわけではありませんが、メールマーケティングやダイレクトアプローチによる成果が大きいといった相対的な情報を提供してくれます。

これにより、顧客獲得における囲い込みが効果的に行われているかどうかという議論がなされることもあります。

また、こうした表面的なデータの背後にある深い戦略を理解することで、「では、我々は何をすれば良いのか」というアクションプランにつながります。

競合分析を行ったときに、どのような対策を迅速に実行できるのか、それとも時間を要するのかを判断する基準となります。

こうしたデータに基づく分析は、お客様にとって即座に成果が上がるわけではないという現実を理解してくださるための根拠ともなります。

広告投資に関しても、たとえ多額を投じているとしても、それがウェブサイトの市場シェアを大きくするとは限りません。

広告費が上昇する中で、実際の成果とのバランスをどのように取るかが重要です。

お客様にとって、見えにくい部分の戦略や成果を理解しやすくすることが、Similarwebを扱う私たちの役割と言えます。

私たちが操作したデータではなく、Similarwebによる普遍的かつ具体的なデータを元に議論することで、お客様の納得感に大きく繋がる。

このような直接的でスピーディーな情報共有は、説得力を増し、お客様との信頼関係を構築する上で非常に有効です。

━━ Similarwebのデータを用いた提案で、具体的に施策が進んだ事例はありますか?

色々ありますが、最もわかりやすのは広告です。

お客様は常日頃、自社の広告戦略が正しいかどうかをしっかりと理解し、新しい仮説を試したい。

しかし、事実として広告代理店が広告費を増額することでコストがかかり、結果として出てくるアウトプットは「CPCやCPAが向上しました。」と、指標の報告のみ。

お客様が指標の報告を受けても「次にどうすればいいの?」と、対応方法が不透明のままです。

私たちはウェブサイト全体を通じたコンサルティングをSimilarwebも活用しつつ提供し、広告運用を行っている会社と協力して定例会に参加することで、こうした「次にどう繋げるか?」という課題に対処しています。

他社の広告テキストやビジュアル、キーワード選定などをSimilarwebから取得し、競合の動向や市場を具体的に分析し、お客様が納得できる「次に繋がる」情報提供を心がけています。

Similarwebのおかげで、説得力が増しています。

「GAを見ていても、訪問数は増えない。」

━━ 一方で、Similarwebの改善点はありますか?

Similarwebのツールそのものより、私たちに課題があると感じています。

Similarwebはまだまだ掘り下げて使える機能が多く存在すると認識しており、その全てを活用できていないのが課題です。

サポートをもっと受け、ツールを十分に使いこなす必要があるとは感じているのですが、日々の業務が忙しく、その点がまだ不十分です。

Similarwebには、さらに多くの可能性を秘めていると確信しており、その全機能を活かすためにも、機能追加のリクエストなど、さらに一層の努力をしていきたいと考えています。

またSimilarwebの数字の整合性に懸念を示す方もいますが、私たちは現在、相対的な評価が可能なツールとしてSimilarwebを有効に活用しています。

数字の整合性そのものが課題だなと感じたことはありません。

━━ もしSimilarwebを導入していなかったら、今頃どうなっていたと思いますか?

Similarwebを導入していなければ、私たちのサービスは全く異なるものになっていたでしょう。

自社のデータのみを分析に頼ることになり、サービスやコンセプトの設計において説得力を欠くことになる恐れがあります。

たとえば、多くのウェブ製作会社がGoogleアナリティクスのレポートのみに依存し、自社内のデータに基づいて「これを改善しましょう」というアプローチに終始してしまいます。

これでは、他社との比較に基づく洞察が不足し、結果的にコンセプト設計に繋がるような深い分析ができなくなる。

もしSimilarwebを導入していなかったら、限定的な視野で留まっていた可能性が高いです。

他社との比較が行えないため、業界全体における自社の立ち位置や進むべき方向性を見極めることが困難になります。

Similarwebの導入前は、PDCAサイクルを回すことが主な目的でしたが、仮説を立てる際には自分たちの価値観や直感に頼るしかありませんでした。

その結果、「これだ」と思っても実際にはうまくいかず、次のアイデアに移るという状況が続き、新たなアイデアが尽きやすい状況にありました。

提案した内容についても、根拠となるべきベンチマークや市場分析が不足しているため、なぜそれが良いのかを説明するのが難しく、失敗した場合にはさらに別のアプローチを考えなければなりませんでした。

もちろん、Similarwebがなかった時はその方法が適切だと信じてPDCAサイクルを回していましたが、市場やベンチマークを見ることの重要性を認識した今、提案する内容やそれに対する考え方が変わっていると実感しています。

まさに、分析ツールの導入によって見方自体が変わったと言えるでしょう。

Google Analyticsは自社のデータを見るためのツールですが、集客の数値を確認できても、それだけでは訪問者数を増やすことはできません。

重要なのは「次に何をすべきか」です。

そのためには、ぼんやりとした認識ではなく、しっかりとカスタマー、つまりお客様のエンドユーザーを観察する必要があります。

自社のデータだけでなく、市場全体を見渡すことが必要になるのです。

━━ ありがとうございます。最後に、Similarwebをご検討されている方々にメッセージをお願いします。

私たちの業務は、お客様のパートナーとして様々なサービスを提供することです。

事業会社においてSimilarwebのようなツールを活用することが非常に重要だと私は考えています。

断片的なデータではなく、継続的な分析と評価を可能にするため、企業にとっては欠かせないものです。

制作やコンサルティングを行う私たちパートナー企業にとっても、提供する情報の根拠を客観的に示すことが重要です。

クライアントに対して有用な情報を多く提供することは価値があると考えていますが、特定の重要なデータは私たちだけでは取りづらいのが現状です。

たとえばユーザーテストは、外部業者に依頼せずとも自社で実施することは可能ですが、Similarwebでしか得られないデータがあります。

私たちがクライアントやエンドユーザーについて深く理解していたとしても、競合に関する知識が不足していた場合、提案の質や内容は大きく変わります。

競合情報を視野に入れることで、提案はより効果的なものになり、結果的に成功に繋がる可能性が高まる。

Similarwebが広く利用されることで私たちの競合も力を得るかもしれませんが、それでもSimilarwebには明確な価値があると確信しており、どの企業でも使うべきではないでしょうか。

※Similarwebの活用をぜひご検討ください。詳しい情報が必要な場合は、marketingjp@similarweb.comまでご連絡ください。また、無料版からのご利用も可能です。

※Similarwebの活用をぜひご検討ください。詳しい情報が必要な場合は、marketingjp@similarweb.comまでご連絡ください。また、無料版からのご利用も可能です。

by Senzo Tanaka

マーケティングマネージャー

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